カヘルアイン

一人称:僕
性別:♂


愛称はカイン。
浜辺に打ち上げられていた所を海上警備隊に発見されたが、船に対する異様な恐怖心から乗りたくないとうずくまっていた。
困っていた所をたまたま上に出ていたユーリーラスによって深海へ保護される。
 
記憶も朧げで祈祷師をしていたようなことをうっすらと覚えている程度。しかしそれとは別に、体が持っている別の誰かの記憶も僅かに覚えていた。


▼会話する

「僕はカヘルアインです。カインと呼んでください」
「船を嫌がっているのは僕ではなく、この体の方みたいで。でも船に乗っていたような記憶があるのも確かなんです」
「ユーリさんに保護されていなければ、今頃どうなってた事か……。僕に何が出来るかは分かりませんが、精一杯頑張ろうと思います」


■Story

物語は動き出す

今日からお世話になります、とカインことカヘルアインは警備隊の面々にぺこりと頭を下げた。
浜辺でユーリーラスに保護されたカインはその後ハイドレンジアの元へ連れられ、自身の記憶がほとんど思い出せない事や、体はどう考えても自分のものでは無い事。そして体の方のものだと思われる記憶も僅かながらにある事など、話せる限りの状況を全て話した。
事情を鑑みたハイドレンジアからの提案で警備隊に来ないかという流れになり、今に至る。
 
「こっちはもう知ってるだろうけど、ユーリーラス。そしてノクティルカ、リグ。……ってあれ、マーシーは?」
「遅刻」
「見回りから戻ってないみたいだね」
 
やれやれと肩をすくめたり苦笑いする彼らだが、慣れたようなその様子にカインも思わず笑みを浮かべた。
 
「わー!マーシーさん大遅刻だよーー!!」
 
そうこうしているうちにドタバタと広間に走り込んできたのは話の渦中の彼女である。
 
「遅いよマーシー」
「ごめんなさーい!うっかりうっかり……むむ?」
 
マーシーは、カインに気付くなりキョトンと目を丸くした。
すっと近づき頭の上から足の先までじっと視線を上下させるので、カイン本人が動揺するのはもちろん、他の面々もどうしたのだろうかと首を傾げる。
 
「頭と体が、違うやつ」
「え、あ、そうなんです。自分でもまだよく分からな」
「頭と体が!!違うやつーーー!!」
「えええ!?な、なんですか!?」
 
マーシーは目を輝かせ、カインの手を握りぶんぶんと振り回し始めた。
ちょっとちょっとマーシー!?とハイドレンジアとリグは止めようとし、ノクティルカは賑やかだねえと笑う。
そして、あらあらと微笑んでいたユーリーラスは、ふと思い出す。
マーシーの元に届いていた、一通の手紙のことを。