エルトフライト

一人称:俺
性別:♂


大地の目。愛称はエル。
ハイドレンジアの補佐をしている傍ら、奏者としてバイオリンを気ままに奏でている。
音を通じて霊峰及びその周辺大地の環境を整えているのだが、当人の心の調子などによっては悪い影響も出ることがある。
しっかりしているようで繊細な性格をしており、ハイドレンジアにはかなり気を使われているのだが本人はあまり気付いていない。
 
深海にいるユーリーラスと情報交換や近況報告をしているうちに意気投合。
彼女とあまり一緒に居る時間が無い分、会える時は存分に楽しんで過ごしている。


▼会話する

「俺はエルトフライト。エルで良いよ」
「ハイドレンジア様はああ見えてびっくりするくらいの仲間想いさ。皆が着いて行くのも頷ける」
「ここの仕事は苦では無いし楽しいよ。ユーリにあまり会えない事は少し残念だけどね」


■Story

皆の話

フレアの家系は代々神に仕える家系だったけれど、彼女の夢は郵便局員だった。
だからここに来たばかりの時はかなり暗い顔をしていた覚えがあるし、少なくとも今のような元気が無かったのは確かだった。
幾らか経った頃に、やりたい事があるなら言ってみなよと背中を押したのは俺だったけれども、フレアが郵便局員にもなりたいと言ったそれにハイドレンジア様は二つ返事だったそうだ。
努力家の彼女が戦う郵便屋さんなんて呼ばれるまで、そう時間は掛からなかった。
 
ファイは、早い話をすれば家出少年だ。
予知の力が一人だけ極端に弱く、どうしてここに居るのか分からなくなり飛び出したのだと言っていた。
ここでふらふらしていた所をハイドレンジア様に捕まったという。
 
アケビは修行をさせて欲しいと霊峰にやって来たのが初まりだったけど、気が付けば一員になっていた。
薄凡んやりしてそうな彼女だが、幾らか前にぽつりと、昔は体が弱くてあまり走り回ったりも出来ず同族の輪の中に入れなかったのだと言っていたことがある。
それがどうして山伏になるまで至ったのかは分からないけれど、少しばかりは関係があるのかもしれない。
 
放浪していたリヒトについては言わずともがな。
ファイが手を出してくれたから良いものの、あのまま彷徨っていたらどうなっていたのやら。
 
かくいう自分も。
一族の面汚しだと罵られ、元居た場所を追いだされたような記憶がある。
ような、というのも、実の所昔の記憶がかなり曖昧であまり思い出せないからだ。
 
よくもまあこんな訳ありメンバーばかりをハイドレンジア様は集めたものだと今になって思う。
この優しい主が、どうして双子のハイドレンジア様とは争うまでに仲が悪かったのか。
それも案外、語るに及ばないことなのかもしれない。
 
 
「……おい、約束があると言っていた奴が何をぼうっとしている。相手を待たせるつもりか」
「え?まあ、ハイドレンジア様はいつもお優しいなあと思い返してみたりして……そんな顔で睨まなくても」
「とっとと行け」
「はいはい。町まで出ますけどお土産何が良いですか?」
「茶が切れる」
「了解です。たまには違う茶葉にしますよ」
 
今日はユーリと出かける約束をしている。
会えたらどんな話をしようか。深海の人たちの事は時々彼女から聞き齧るけど、俺も少しみんなの話をしてみようか。