一人称:僕
性別:♂
かつて彼の地の争いを収めたという、英雄と称されし伝説の勇者。テトの弟である。
甘いものが好きなおっとり系男子、常に飴玉を持ち歩く癖がある。
本来は色異体質だが普段は偽った姿で過ごしており、知ってるのは姉と僅かの友人達のみ。
戦う時はアタッカーよりはディフェンダー寄り、力だけはあるのでたまに物を壊してしまうのが残念な所。
▼会話する
「初めまして、僕は神凪。よろしく〜」
「なんで飴が出てくるかって?そりゃいつでも食べられるようにかなぁ……糖分は大事だよね」
「食べ歩きが好きだよ〜、変なもの以外だけどねぇ」
「姉が一人、……いや待って……一匹?とても大事な人。片割れっていうのかな、いないと落ち着かないというか、うん、そんな感じ〜」
■Story
姉という生きもの
ある朝、とつぜん姉が色異体質の様な見目になっていた。
驚いて声を出せずにいると、
「先代様の服が出てきたんだ、どうだ似合うだろう!」
と姉は得意げにそう言いなからくるくる回ってみせる。
服装はともかく、耳や髪、瞳の色はどうしたんだという所ではあったのだが「このくらいは朝飯前だ」と言われてしまえばそれまでで、自分も見た目を変えている以上突っ込みようが無い。
それにしても服が出てきたからといって、何を突然そこまで見目を変えたのか。
「どうして」
とだけ聞くと、姉は、
「これで私もいつでもお揃いに出来る。いつも私に合わせてもらっているからな!」
と、笑った。
これだから、姉という生きものは、困るのだ。
誰が祈った物語
「サリエラたちは、どうして化石の子らが起きた事にすぐ気付いたのかな〜って」
神凪がふいに思ってテトに聞いた。
テトは一瞬目を丸くして耳をピンと立てたが、ああそれなら簡単だと朗らかに笑った。
「ミオリーが、生命の靴のまま使いに出て行ったからだ」
「……え」
「きっとそこら辺でタップでも踏みながら行ったんじゃないかな、目覚めもするさ」
ミオリーはおっちょこちょいだからな!とテトは笑う。
「凪はその日昼まで寝ていたから知らなかったと思うが、私とサリエラはティンバーの工房でちょうどお茶をしていたんだ。だから、ミオリーが街に使いに出るのを三人で見送っている」
「みんな居たのに、誰も言ってあげなかったの?」
「私もそう思った。ミオリーがあの靴のまま出て行ってしまったから、二人共教えてあげなくて良いのか……?って。でも、二人の眼差しを見たら何も言えなくなってしまった」
「……」
「もしかしたら二人は、変化が欲しかったのかもしれない」
「変化?」
「そう。サリエラが生まれた古来の研究所は、先代の神珠様がおおよそ破壊したというのは聞いていた。でも、サリエラ以外のまだ目覚めていなかった者達。彼らを全て置いて行ってしまった事を一番気にかけていたのも、神珠様だったそうだ」
「先代様が……」
「ああ。サリエラではどうにも出来ないし、かといって命の理であるティンバーこそ、軽率に生命を弄るような事は出来ない。二人は賭けたんだ、きっと」
ミオリーが街に行くにあたって、その道順も、いつ靴の事に気付くかも、化石の子らがいるかどうかも。賭けにしてはあまりにも粗末で、ただの小さな願い。
それでも彼らが、そのほんの僅かな奇跡に祈ったのならば。
「……そっか」
「そうだとも」
しばし考えた神凪が納得したようにゆっくり頷いたのを見て、テトも満足そうに一緒に頷いた。
「さあ、そろそろ釣りに出よう!」
「姉さん今日は何を作るの?」
「星空を見上げるパイだ!」
「……今日の料理は不穏な気配が〜」
※友人宅より。
デザイン掲載許可済み!