一人称:俺
性別:♂
さすらう料理人。愛称はリヒト。
霊峰のふもとでお腹を空かせて倒れていたところをファイに助けられそのまま警備隊が保護した。
自分の体が違う誰かのものだと気付いており、本当の体の持ち主を探している。
返せるかどうかはさておき。
レヴィーたちとの邂逅後は霊峰に戻り、警備隊の一員として過ごすようになる。彼らの食事がほんの少しおしゃれになった。
▼会話する
「俺はリヒトリック。リヒトって呼んでいいよ、長いし!」
「俺は大丈夫だけど、俺の元の体の方!今頃お腹空かせてないか心配だよ……誰かが持ってんのかなあ」
「霊峰の人ら、海にいる人たちと何か顔ぶれっていうか毛色が似てる?ハイドレンジア様が双子だから、人選も似たのかな?」
■Story
一つのエピローグ ※ストーリー後日談
霊峰に戻ってくると麓でエルがフィドル演奏していた。ただいまとか、あー終わった終わったとか、その辺りの言葉よりも「何でフィドル?」という疑問の方が口から先に出た。
エルは演奏を止めると、「景気付け」とだけ言って笑った。
すったもんだあって霊峰の警備隊に入る事になった。
ひとまずハイドレンジア様に旅の顛末やらを報告すると、
「その体の持ち主が見つかったとして、お前の体を持っていなかったらどうする気だったんだ。というか、そもそもどうやって戻す気だったんだ?」
とすさまじい正論をぶつけられた。あまり考えていなかった。
思えば料理人だったような気がするという記憶も、実のところあまり実感が無い。前世?と言う方が何だかしっくりくる。
レヴィーは自分の体がたとえ別の誰かのものだとしても、今の自分にとっては本当の体なのだと、そう言っていた。
確かにそうかもしれない。
俺も旅に出る前は持ち主の事をしょっちゅう考えていた。
でも上下が違う事も含めて、もう全部総合してこれは俺なのだ、というような感じでいても良いんじゃないだろうか。
「僕だって予知の力が弱くてもアブソルだし、エルだって色異体質でもエルだよ。リヒトも同じだって」
「ふーん。上下が違っているこの姿こそ、リヒトリック?」
「そうそう!」
ちょうど良い岩へ二人並んで腰掛けてそんな話をする。
ファイ坊は俺なんかよりよっぽど大人だなーと言うと少し照れくさそうにしたが、すぐにじゃあ坊はやめてよと睨まれた。
遠くでアケビさんが手を振って俺たちを呼ぶ。
さて、警備隊初日だ。
俺は俺の足で岩から飛び降り、始めの一歩を踏み出した。