月影(ゲツエイ)

一人称:己(おれ)
性別:♀寄


悪夢見せる者。
傷付き彷徨っていた所で満月島に流れ着き、倒れていた所をルミナスに助けられた。
人嫌いのため進んで他者と関わらず、呼びかけに応じるのは夢見屋敷の二人ぐらい。
 
自分の意志に関係無く周囲に悪夢を振り撒いてしまうがルミナスにその力を抑えてもらっているため、普段(特に昼間)は彼女の影の中で過ごしている。
その代わりに自身の戦闘力を貸し、脅威があれば彼女を守る相互関係。
そんな利害の一致から共に暮らすこととなって幾数年。今では悪態もつきながらも共に過ごしているが、何だかんだ言いつつもルミナスを大切に想っている。
 
名は無く、月影という名前はルミナスが付けた。


▼会話する

「……月影だ」
「新月島だと。……あそこが今どうなっているかなど、知らない方が良い」
「呼び出しには応じるとは言ったが、ルミナスはしょうもない事で呼び過ぎなんだ。暇だから呼んだやら高い所にある本を取れやら……別に構わないが」


■Story

名付け

それは彼女が満月島に来てから幾らか経った頃。名は無いと言った彼女に、ルミナスは一つ名前を与えた。が。
 
「良いでしょ、月影」
「いくらなんでも安直過ぎだろう」
「だって貴方ずっと私の影の中に居るんだもの」
「貸すと言ったのはお前だ」
「それじゃあ居心地悪くないってことね」
「はぁ、口の減らない奴」
「お互い様よ」
 
そんなやりとりを二人はずっと続けているし、側にいるティアーは気が気でないようではわわわと視線を泳がせている。
 
「そもそも己は色異じゃない」
「あら、よく知ってるのね」
 
でもこれで良いの!と名前の慣習について知っていたことに関心しつつ、ルミナスは嬉しそうに声を上げた。
 
「人だけじゃなくて、物事も。もう悪い縁には出会いませんようにって、私は願っているもの」
 
そう言ってルミナスは、月影に微笑んだ。月影はしばらく沈黙し、はぁと深く溜息を吐く。そして静かに、「勝手にしろ」とだけ言い残して、再び月の影の中に潜って行った。
素直じゃなくて困っちゃうわね、と言いつつ肩をすくめてみせる彼女に、困った様子など全く無かった。