花咲く魔法


■登場人物


■あらすじ
ガラル趣味同好会とは。
蹴鞠、マジシャン、登山家。好きな事を好きなだけ、たまに集まって報告会。そんな仲良し三人の集まりであったが、趣味ゆえに極まれり。
それぞれその手の道で知らない者は居ないというような存在になっていた彼女たちだが、ある日マジシャンのルイズの元に二人の少年が現れる。
 
「「僕たちを、弟子にしてください!」」
 
今まで他人に何かを教えたことなど無かったルイズは、友人たちの手を借りながらも苦悩し二人と絆を深め、そして自分の在り方とも向き合っていく。手品師たちは舞台を成功させることが出来るのだろうか。


■会話の記録
「ねぇ教えて!僕らも立派なマジシャンになりたい!」
「こう、ばーってやってシュッてやってきらきらーって……。わ、分かんない?」
「ルイズだって、お客さんの笑顔とか嬉しいもんじゃないの?」
「僕は僕が楽しくて、それでずっと続けてて。だから二人が僕みたいになりたいって言ってくれたの、ずっと不思議な感覚がしてるんだ」
「大丈夫!三人ならきっと出来るよ!」


えんでぃんぐ

無事にショーは成功し、拍手喝采で幕を閉じる。
ルイズは舞台裏でそっと考えた。
自分が好きで楽しむために続けていた事。自分の楽しみのついでに誰かが笑顔になるのなら儲け物だと、今までそんな感覚で手品を続けていた。それは反面、自分を見てくれる人たちに真剣に向き合っていなかった事と同じだったと、二人の小さな弟子を通じて見てルイズは自分を振り返った。
 
「そっか、楽しかったんだ。お客さんが喜んでくれるのも含めて。」
 
舞台袖から漏れる歓声と、あれも出来たこれも成功した!ときゃっきゃと喜ぶアレキサンダとマシューを一人離れた所で見ていると、ルイズを待っていたスズカゼとジンジャーがそっと肩を叩いた。
二人に背中を押され、ルイズはアレキサンダとマシューの元へ駆け寄る。
真っ直ぐな目で見上げてくる二人に少し恥ずかしくなりながらも、よくやったと頭を撫でて大きく笑った。
 
後日、半ば押し切られるような形で弟子にした二人だったので、ルイズは二人をお試しではなく正式に弟子にすると宣言した。
舞台までやったのにお試しだったの!?と驚く二人にルイズは少し罰が悪そうにしたが、それはそれ!と言い切った。
これからもビシバシやるからとどこか誇らしげに胸を張る師匠に、アレキサンダとマシューは揃って大きく返事をしたのだった。
 
「「お願いします!師匠!」」